株初心者のネット株気になるNEWS
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/economy/24367/
--今年注目の業種や銘柄、成長分野は?
笹谷:医療関係ですね。この業界は(財政改革に伴う)医療費の引き下げで一層の経営改善を迫られていますが、裏返せば、非効率な部分を肩代わりするようなビジネスが伸びるということです。例えば、新薬の臨床試験の代行サービス。綜合臨床薬理研究所(2399)やサイトサポート・インスティテュート(2386)、アイロム(2372)あたりでしょうか。
臧 海運業かな。業種別にみたPER(株価収益率)が低くて割安なんですが、実はそれほど買い進まれていません。注目は商船三井(9104)。特に国際貿易が盛んになってきた(鉄鉱石などの)資源を運ぶバラ積み船に強い。燃料高の影響をものともせず、大手の中では唯一の増益を維持しそうです。
岩田:携帯電話市場の勢いは衰えないと思いますが、今年は「セキュリティー」がキーワードになりそう。居場所が即座に分かる子供や高齢者向け防犯サービスや、本格普及に入る電子マネー付き携帯の悪用を防ぐ本人認証サービスなどが伸びてくると思います。料金競争はもう限界に近く、新たなサービスによる差別化が勝負のカギを握るでしょう。
長谷川:工作機械などの設備投資関連銘柄が狙い目ですね。設備の過剰感が解消されて新たな投資も増えているのに、まだPERやPBR(株価純資産倍率)が低くて放置されている感じ。(現在の相場より高い)上値を狙う余裕もあります。また冬季五輪やサッカーW杯などのスポーツイベントもめじろ押しなので、薄型テレビなどの家電産業も活気づきそう。
--意表を突くところでは
臧:(経営再建途上の)“再生関連銘柄”がいま結構上がってるんですよ。理論では説明できないほどの株価水準なんですけど。なかでも出遅れている双日(2768)が“買い”かな。(普通の株に比べ配当コストが高い)優先株の発行数が多くて株価の重しになっている面もあるのですが、他の同様な銘柄は軒並み買われているんですよ。実際、双日の業績は好調なんです。BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)など海外にも活発に投資していて有望だと思います。
≪日本株独り歩き?≫
--ズバリ日経平均株価の予想は?
笹谷:難しいですね。とりあえず三月末時点という条件でお許しください。現在の熱狂感がどこまで続くか。これを冷ますような非常に大きなアクシデントがない限り、一万七〇〇〇円から一万八〇〇〇円くらいは堅いと強気にみています。昨年は小泉政権の改革姿勢が市場に浸透し、株価上昇の一つの要因となりました。(小泉首相の任期が終わる)九月まではこの傾向が続くと思います。
臧:いまファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)でみると、実態から乖離(かいり)した状態ではないでしょうか。二〇〇〇年ごろのIT(情報技術)バブルと似た感じさえします。どの程度が“実力”なのかという思いも込めて、三月末はせいぜい一万三〇〇〇円くらいが妥当な水準かな。今は世界的に(通貨量が経済活動に必要な適正水準を上回る)過剰流動性があって、あり余ったお金が日本に流れ込んでいる状態で、世界のマーケットで日本株だけが独り歩きを始め、割高感も懸念されています。ただし、年初の相場に機関投資家がどんなスタンスで入ってくるかを見極める必要もあります。一気に買いを入れて相場が盛り上がれば、笹谷先輩の言う通りに進むかもしれません。
--今年の相場を乗り切るアドバイスを
笹谷:コアビジネス(中核事業)の利益がきっちりと伸びているかどうかをみること。基本的に割安な株を狙いますが、株価には利益(の伸び)が反映されていくものです。
臧:米ウォール街には古くから「相場は悲観のうちに生まれ、懐疑と共に育ち、幸福感と共に消えていく」という格言があります。“悲観”とは三年前の日経平均七〇〇〇円台のころ。これが底なんです。なぜこうも上がるのかと思うほどの“懐疑”の中で相場が動き、“幸福”に浸っているうちが最も危ないんです。正直言って今がその時かも(笑)。格言に従えば“もっと冷静になれ”ということでしょうか。割り切って短期で利益追求に走るのか、それとも長期運用に徹するのか。区別をきちっと付けなければなりません。
≪模擬取引がお勧め≫
--投資歴の浅い長谷川さんと岩田さんは今年どんな抱負を
長谷川 昨年は割と何も考えずに短期売買していたんですけど、今年はずっと持ち続けていいと思える銘柄を探し、たとえ(株価が)下がっても耐えていくスタンスをとりたいですね。
岩田 今のように過熱感があると、どうしても判断力をなくして適当に買ってしまいがちです。逆にそういう時こそ「絶対大丈夫」という自信のある株を買いたいと思います。
長谷川 これから始めようという方には、インターネット上で無料体験できる取引シミュレーションもお勧めです。その日の値動きが反映された仮想市場で売買し、参加者の収支ランキングも毎日出るんですよ。お金を実際に使うわけではないので、自分なりの相場観を養う練習にもなります。
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