http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/30723/
実体のない株取引の代行をうたい多額の資金をだまし取ったとして、埼玉県警は7日、詐欺容疑で東京都中央区の貸金業「エイワン・コミュニケーションズ」(3月に登録取り消し)の元営業部長で実質的経営者、菊地信慈容疑者(58)や元代表取締役、柴高萬正容疑者(73)ら5人を逮捕、関係先を捜索した。
同社は実際には株取引していないにもかかわらず、「新規公開株を優先的に割引提供する」などと顧客に持ちかけ、平成12年から昨年までに、47都道府県の約2500人から現金や株券など約136億円を集めたとみられている。うち約48億円が使途不明という。
調べでは、菊地容疑者らは13年12月から昨年11月までの間に、都内の清掃業手伝いの女性(34)に電話で「当社保有の有望株を割り引いて売ります」などとうそをつき、同社の銀行口座に計253万円を振り込ませてだまし取った疑い。調べに対し、いずれも容疑を否認している。
菊地容疑者は客を信用させるため、実体のない株取引を記載した「取引報告書」を顧客に渡していた。県警は当初から違法な資金集めのために会社を設立したとみて、全容解明を進める。
県警は、同社がホームページなどで「証券を担保に融資する」と宣伝していたことも把握。今年3月と4月、証券業の登録がないのに株取引をしていた証券取引法違反の疑いで、都内の同社事務所などを家宅捜索していた。
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≪好況背景、巧みにつけ込む≫
「新規公開株を割安で買える」。うその株式投資話で東京の貸金業者が全国の顧客から134億円を集めた詐欺事件。埼玉県警に7日、逮捕された「エイワン・コミュニケーションズ」の実質的経営者、菊地信慈容疑者(58)らは、株式市場の好況を背景に、資産の有利な運用先を探している投資家心理につけ込んでいたとみられる。
同社は、ホームページで「新しい投資スタイルを提案」「資金の少ない人でも安心して購入できる」などと勧誘。豊富な資金や的確な市場分析力があるとうたい「個人投資家には財産形成のため何十年に1度というチャンス」と、言葉巧みに出資を募っていた。
菊地容疑者らを信用して約1000万円を出資した千葉県内の70代の男性は「未公開株が間もなく公開されるので買わないかと持ち掛けられた。株券を実際に見せられたことはなかった」という。
菊地容疑者らは「購入した株式は保有機構に預けている」などと顧客に説明。客が購入したことになっている銘柄の価格が上がると、株価が下がりそうな別銘柄を勧め、利益が出ないようにしていた。
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